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北海道で野生動物の撮影を始めて、瞬く間に30年近い時間が流れました。その間、様々な動物との出会いがあり、別れもありました。 撮りたい一心で毎日フィールドに通うことで、懐いてくれた子ギツネもいます。
しかし、相手はあくまでも野生の動物。いかにしかるべき距離を置いて彼らの生活ペースを乱さないで撮影するか、動物の撮影を続けていく限り、このテーマと向き合ってならなければならない。そう考えながら今日もフィールドに立っています。
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今泉 潤 |
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キタキツネは、一度人間にエサをもらうと慣れてしまい、車が来ると近づいてくるようになり、最後は車に轢かれてしまうことが多くあります。
「かわいい」や「可愛そう」の気持ちで野生動物にエサをあげることは、結果的に動物の野生を奪い、不幸な結果を招くことになります。
動物のことを思うのなら、最低限の距離を置いて見守ってあげてください。 |
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